【序章】それでも変わりたかった、あなたへ
ねえ、あなたは、
どれだけ「変わろう」としてきたんだろう。
アファメーションを唱え、
感謝ノートをつけ、
理想の未来を思い描いて、
目を閉じて祈って──
「幸せになるための努力」は、
もうとっくに限界を超えてきたんじゃない?
なのに、なぜだろう。
ふとした瞬間、心に穴が空いている。
朝起きたとき、昨日と同じ景色が
何も変わらずそこにある。
そう、あなたはもう十分すぎるほどやった。
だからこそ、私はこう言いたい。
変われなかったのは、あなたのせいじゃない。
この世界には、
「努力すれば報われる」というルールが存在しているように見える。
でもそれは、あくまで“見えている”だけだ。
ほんとうのルールは、
見えないところにある。
その正体が、
あなたの中にずっと棲んでいた「シグネチャーマインド」。
思考よりも深く、願いよりも強く、
行動よりも確かに、あなたを動かしていた周波数のパターン。
それは、
あなたがこの人生で生き延びるために、
ときに自分を切り捨て、ときに心を閉じて、
それでもなんとか愛されようとして、
無意識に選び続けてきた“サバイバルの設計図”。
つまり──
変われないように設計されたあなたが、
完璧に機能してきただけ。
だから、悲しまないで。
あなたが感じてきた“繰り返しの苦しさ”は、
あなたがダメだった証じゃない。
むしろ、守られてきた証拠なの。
でもね、
もし今、
あなたがその「設計図」を手放す準備ができたなら──
世界は、静かに書き換わり始める。
「シグネチャーマインド」
それは、あなたの現実をつくっていた“潜在意識の名前”。
名前を知ることは、
地図を手に入れること。
出口のない迷宮に、
小さな光が差し込むこと。
さあ、
この世界がどんなルールで動いていたのか、
一緒に確かめてみよう。
まだ、あなたは終わってない。
むしろここからが、ほんとうの始まりだから。
第1章:生きづらさの正体 〜それは三毒だった〜
①「生きづらい」のは、あなたが悪いからじゃない
たとえば、
誰かに否定されただけで、
世界から切り離されたような気がしてしまう。
誰かに置いていかれると、
無価値な存在になってしまった気がする。
ほんの些細なことなのに、
心が折れてしまいそうになる──
そんなあなたに、
今まで「メンタルが弱いからだよ」
「自信がないだけだよ」なんて言ってきた世界に、
ここでひとつ、逆の仮説を置こう。
その“感じやすさ”は、あなたのせいじゃない。
それは、“この世界の設計ミス”だ。
② 三毒:この世界に仕込まれた3つの裏設定
あなたの無意識には、
はじめから「三つの毒」がプリインストールされている。
-
自己無価値感:「私は価値がない」「認められないと存在できない」
-
罪悪感:「誰かの迷惑になっている」「誰かが悪いと自他を責める気持ち」
-
死の恐怖:「失敗=終わり」「排除されたら終わり」
この3つが揃えば、
人は“生きること”そのものが痛みになる。
そしてこの毒こそが、
あなたの思考・感情・選択を
無意識で決定している「OS」なのだ。
③ それはあなたの中にある“誤作動”ではない
ここが一番重要なポイント。
この三毒は、あなた個人の問題じゃない。
それは、**人類全体の“初期設定”**であり、
「地球ゲームに参加する全員」がもれなく抱えている毒。
つまり──
あなたは間違っていなかった。
ただ、“この世界がそうできている”だけだった。
④ 三毒がもたらすもう一つの罠:幸せの定義不能
もっと残酷な話をしようか。
三毒に支配されている人間は、
「幸せ」すら定義できない。
なぜなら、
どんな理想を思い描いても、
その下には必ず
「今の自分はそれに値しない」という無意識があるから。
“なにかを得ようとすればするほど、苦しくなる”
それがこの世界の、最も深いトラップのひとつ。
⑤ では、どうすればいいのか?
「じゃあ、どうすればその三毒を消せるの?」
そう思ったあなたに、
ひとつだけ約束できることがある。
消さなくていい。
この毒を「なくそう」とするほど、
それは力を増していく。
必要なのは、
見ること。
理解すること。
そして、“空に戻す”こと。
その方法は、後の章でゆっくり話そう。
まずは今、
あなたの“生きづらさ”に名前がついたことを、
祝福してあげてほしい。
あなたは間違ってなかった。
あなたのせいじゃなかった。
それを、ここで終わらせよう。
第2章:すべては“周波数”でできている
① 目に見える世界は“結果”にすぎない
あなたが今、生きているこの世界。
朝、カーテンを開けたときに広がる景色も。
繰り返される人間関係も。
何度もつまずいてきた人生のパターンも──
全部、あなたが「創ってきた」と言われたら、
どんな気持ちになるだろう?
でもこれは、スピリチュアルの「現実は全部あなたのせいだよ」っていう雑な話じゃない。
そうじゃなくて、
この世界のすべては、“あなたの周波数”によって編まれているという、
もっと根本的な構造の話。
② 周波数とは、あなたの振動パターンのこと
私たちは日々、目には見えない振動を放っている。
それは「感情」や「思考」や「肉体」よりももっと奥──
**“存在そのもののクセ”**として、宇宙に発信されている。
あなたの周波数が「私は邪魔者だ」と震えていれば、
世界はそれを完璧に映し出してくる。
あなたの周波数が「わたしなんてどうせ」と響いていれば、
それにふさわしい人間関係と出来事が、忠実に起こる。
だから、
人生は、“あなたの周波数が見ている夢”みたいなものなの。
③ 周波数は思考よりも深く、意思よりも強い
たとえば──
頭で「自信を持とう」と思っても、
無意識が「私は価値がない」と震えていれば、
現実はそっちに従う。
ポジティブな言葉を毎日唱えても、
根底の周波数が「私は許されない」なら、
その言葉はただの上塗りにすぎない。
それはちょうど、
ボロボロの古着の上に、香水を振りまいているようなもの。
見た目はごまかせても、
染みついた“匂い”は消えない。
④ 現実とは、“あなたのシグネチャー”が書いた手紙
この章で、
少しだけ残酷な事実を言うならば──
現実はあなたの敵ではない。
むしろ、あなたの“内側の忠実な翻訳者”だ。
外側に現れるものは、
「あなたの中にあるものを見せるため」に存在している。
だから、無意識に「自分なんて消えたい」と思っていたら、
世界がそれを演出してくれる。
無意識に「愛されたい」と思っていたら、
逆に“愛されていない”現実を見せつけることで、
その思いの強さを知らせてくる。
この世界は、あなたを責めていない。
ただ、あなたを“映して”いるだけ。
⑤ じゃあ、どうやってその周波数を変えるの?
ここまで読んだあなたなら、もう気づき始めているかもしれない。
-
願えば叶う、は幻想だった
-
思考で書き換えようとしても、振動数は変わらない
-
意志の力よりも、無意識の周波数のほうが強い
じゃあ、どうやって変わるの?
それが、この本でお伝えしていく方法。
そして、それが「ゼロコン」というひとつの手段。
でも焦らなくていい。
まずは、今のあなたの周波数が
“悪い”のではなく、“映されている”だけだったことに、
少しホッとしてほしい。
あなたは、変わってないんじゃない。
まだ、“ほんとうの自分の振動”に出会っていなかっただけ。
第3章:ゼロコンとはなにか?– 逆位相のエネルギーで“空”に戻るセルフヒーリング技術 –
① 人生は、意識していないパターンによってつくられていた
ここまで読んできたあなたなら、
もしかすると、気づきはじめているかもしれない。
わたしたちは、「変わりたい」と思っているけれど、
本当はずっと「変わらないでいたかった」。
だって、
変わらないことがいちばん安全で、
いちばん知っている痛みだったから。
この“安全な苦しみ”を手放すには、
頭で考えるのではなく──
周波数ごと、まるっと変えてしまうしかない。
そのために、ゼロコンは生まれた。
② ゼロコン=逆位相の周波数を呼び出す“装置”
ゼロコンは、一見するととてもシンプルだ。
「単語」を唱えるだけ。
ただそれだけで、あなたの今の周波数に逆位相のエネルギーが作用する。
でも重要なのは、ここ。
✅ 言葉の“意味”ではなく、周波数で作用する。
✅ そして、その言葉は「自分自身の投影」から読み解いた“気づきの結果”として選ばれる。
たとえば、
いまのあなたの状態が「自己否定の波動」だったとしよう。
ゼロコンでは、それを外側の出来事(=投影)を通して読み解き、
「なぜそれが起きているのか?」を自己理解によって言語化していく。
そのとき、
本人の無意識が発していた「歪んだ周波数」に対して、
ちょうど逆位相の“エネルギー”を持つ言葉が選ばれ、
それを唱えながらヒーリングスポットに手をかざしていく。
つまり、ゼロコンはただの“自動変換ツール”ではなく、
**「自分の闇に気づいた瞬間に、同時に光が発動する」**ような構造になっている。
この「自分で気づく」というプロセスこそが、
外側の誰かではなく、“自分自身の真我”に癒されていく感覚を生むのだ。
③ 空に戻す、とはどういうことか?
ゼロコンは、「ヒーリングする」わけではない。
「高める」わけでもない。
「ポジティブにする」わけでもない。
そうじゃなくて──
“ゼロに戻す”。
“振動しない空の状態”に戻す。
それが、ゼロコンの最大の特徴であり、
最も“あなた自身の力を取り戻す”方法。
④ ヒーリングは「受けるもの」ではなく「自分でできること」
この世界には、たくさんのヒーリングメソッドがある。
-
誰かにエネルギーを流してもらうもの
-
特別な資格を取らないと使えないもの
-
高次の存在にお願いするもの
でも、ゼロコンは違う。
あなたの中にある「もともと空だった場所」を思い出すだけ。
誰の力も借りずに。
誰にも依存せずに。
自分の周波数に触れて、
逆相の言葉を呼び出し、
自分の手で“空”に戻っていく。
それが、「ゼロコンシャスネス」=空の意識。
⑤ あなたはもう、自分を癒せる存在になっている
ここまで読んでくれたあなたに、ひとつ伝えたい。
ゼロコンは“魔法”ではないけれど、
無意識に囚われたあなたを解放する鍵にはなれる。
それは、あなた自身が、
もともと持っていた振動に戻るための技術。
あなたを壊すものでも、変えるものでもない。
ただ、あなたを“本来のあなた”に戻すだけ。
次の章から、
いよいよあなたの中にある“投影”と“癒し”の構造を、
もっと深く解き明かしていこう。
第4章:投影の回収と“わたし”の終焉– 他人の姿をした「わたし」を、わたしが癒すとき –
① あの人が許せない、という投影の罠
どうしても、苦手な人がいる。
あなたの足を引っ張る人。
見下してくる人。
無神経で無責任で、自分勝手で──
言葉にすればするほど、その存在が頭の中にこびりつく。
でもそれは、
ただの“嫌な人”ではなかった。
それは、“わたし”だった。
② 投影とは、「認めたくないわたし」を外側に映すこと
人間の心には、強烈な保存本能がある。
「自分の中に“悪”はない」
「私が苦しいのは、世界が間違ってるから」
「相手が変われば、私は楽になれる」
このシンプルな防衛構造が、
あなたをずっと苦しめてきた。
投影とは、
“自分の中にあるのに、見たくないもの”を外側に映し出すこと。
たとえば、
誰かの「無責任さ」に怒りが湧くとき、
あなたの中に“責任を背負いすぎた子ども”がいるかもしれない。
誰かの「強引さ」にイラつくとき、
あなたの中の“抑圧された意志”が泣いているかもしれない。
この世界は、
あなたの潜在意識の“鏡”として設計されている。
③ 「嫌い」の奥に、本当の“わたし”がいる
外側の誰かを裁けば裁くほど、
本当は“自分の一部”を切り離している。
「こんな自分であってはならない」
「こう思ってはいけない」
「それは、間違っているから」
でもね。
裁くのをやめたとき、
あなたの中に、“涙を流しているわたし”が現れる。
それは、ずっと否定されてきた“もうひとりのわたし”。
でも本当は、その子がいちばん傷ついていた。
わたしが、わたしを許せなかっただけだった。
④ 投影を回収するとは、「わたし」という幻想を終わらせること
癒しとは、「良いわたし」をつくることではない。
「ありのままのわたし」を肯定することでもない。
それはむしろ、
**「わたしという構造そのものが、幻想だった」**と気づくこと。
わたしという「分離した存在」を
大事にしすぎたから、
世界は“敵”だらけになった。
でも、
“そのわたし”に死んでもらうことができたら──
あなたの世界は、静かに優しくなっていく。
⑤ 世界が優しくなるとき、あなたは「空」に近づいている
投影を回収するというのは、
「現実をよく見て、自分の中にある闇を認めて、
そして空にしていく」という地道な作業だ。
それは、誰にも見えない場所で、
あなたが何百回も“わたしを超えていく”プロセス。
でもそれは、確実にあなた世界を変える。
なぜなら、外側の誰も変わっていないのに、
あなたの心が揺れなくなっていくから。
これこそが、「空」に近づくということ。
それは、無関心でも無感動でもない。
すべてを抱きしめたうえで、反応が起きない“静かな力”のこと。
第5章:中庸という“存在の技術”– 思考でも感情でもない、“揺れないわたし”へ –
① “ポジティブ”に疲れていないか?
「前向きに考えよう」
「ネガティブは手放して、愛と光を選ぼう」
「いい言葉を選び、いいエネルギーでいよう」
──そんな“ポジティブな努力”が、
あなたの魂をすり減らしているとしたら。
この章では、そんな「努力型スピリチュアル」から降りようと思う。
なぜなら、ポジティブさえも“揺らぎ”だからだ。
② 中庸とは、“どちらでもない”のではなく、“どちらでもある”でもない
中庸とは、よく「中間」や「バランス」と誤解されるけれど、
実際は思考や感情で到達できる場所ではない。
それは、
ジャッジの軸を捨てたときにだけ、見えてくる在り方。
✅ 正しい/間違っている
✅ 良い/悪い
✅ 愛/恐れ
そうした二元の軸から、そっと降りたとき、
そこに現れる“振動しないわたし”──それが中庸。
それは、「ある」のに「ない」
「抱いている」のに「反応しない」
「そこにいる」のに「いない」ような在り方。
それは、静けさの中に立つ技術。
③ 存在としての“振動しない”状態
わたしたちは、感情をもつことも、思考することも悪ではない。
でも、それに“反応”して揺らぐとき、
無意識の周波数が世界に投影され、
また同じ現実を繰り返すようになる。
だから大事なのは、「何を感じるか」ではなく──
「感じたあと、どう在るか」。
反応しない、というのは鈍感になることではない。
むしろ、
すべての波動を受け取りながらも、それに揺れない自分でいるということ。
それはまさに、“存在の周波数そのもの”を変えるという領域。
④ 中庸とは、“他人の痛みにも、自分の痛みにも、沈黙できること”
誰かの苦しみを、
すぐに慰めたくなるのは、自分の不安からかもしれない。
自分の悲しみに、
すぐに理由をつけたくなるのは、存在を正当化したいからかもしれない。
でも、中庸にあるとき──
あなたは反応せずに、ただ在ることができる。
-
悲しみが訪れても、それをただ迎え入れる
-
嬉しさが込み上げても、それを手放せる
-
他人の怒りに触れても、それに巻き込まれない
これは、愛を超えた愛。
沈黙が抱いている、静かな優しさ。
⑤ 中庸に近づくと、現実が穏やかに変わりはじめる
この“揺れないわたし”にアクセスしはじめたとき、
世界は、何も変わっていないのに、やわらかくなる。
-
怒られたとしても、反応しない
-
嫌なことがあっても、波が立たない
-
なぜか、周囲が落ち着いていく
それが、「中庸の周波数」が世界に広がっていく感覚。
それは、行動でなく、言葉でなく、
“在り方”が現実を変えていくという、最も静かで最も強い変容。
第6章:生きながら生まれ変わる方法– 固有振動数を再起動せよ、シグネチャーマインドを超えて –
① 生きながら、生まれ変わるという選択
この本の最初で、「なぜ変われなかったのか?」という問いを立てた。
そして今、あなたはその答えを知っている。
変われなかったのではない。
変わらないように設計された“OS”が完璧に機能していただけ。
その名は──シグネチャーマインド。
これは、あなたという存在の“固有振動数”とも言える。
無意識のうちに選び続ける、
思考、感情、行動、知覚のパターン。
それが、あなたの“現実”そのものを構築していた。
② 固有振動数を変えない限り、人生はループする
あなたは変わりたい。
けれど、今までと同じ“視点”で人生を見ている限り、
無意識は「いつもの道」を選んでしまう。
その道とは──
-
傷つかないために先回りする道
-
失敗しないために挑戦を避ける道
-
愛されるために自分を消す道
つまり、過去の痛みに最適化された「正解ルート」。
でもそれは、ほんとうの意味で“わたしを生きる”道ではなかった。
③ では、どうやって生きながら生まれ変わるのか?
答えはこうだ。
「気づく → 言語化する → 空に戻す」
たったそれだけを、繰り返す。
それが、“再起動”のプロセス。
何度でも、自分に気づきなおし、
何度でも、言葉を与えなおし、
何度でも、自分をゼロに還していく。
ゼロコンがそれを支える道具になる。
けれど本質は、“あなたがあなたに向き合うその姿勢”にある。
④ 弱く、やわらかく、でも継続するエネルギーだけが現実を変える
世の中には、
「強い意志で人生を変える」ような言葉があふれている。
でもわたしは、それでは人は変われないと思っている。
なぜなら──
強いエネルギーは、現実を“固定化”してしまうから。
変化を起こすのは、
「弱いけれど、やわらかく、継続するエネルギー」。
それは、
🌱静かに水を与え続けるような優しさであり
🌱日々、自分を見守るようなまなざしであり
🌱何度でも「今ここ」に立ち戻ってこれる習慣
ゼロコンのキーワードも、
あなたのそんな“再起動の呼吸”をサポートするものだ。
⑤ 自分に「死んでもらう」という神聖な覚悟
生きながら、生まれ変わるというのは、
“今までの自分に死んでもらう”ということでもある。
-
価値のない自分
-
頑張らなきゃいけない自分
-
愛されるために我慢してきた自分
その全部を、
もう、ここで終わらせていい。
それは悲しい別れではない。
それは、静かで、清らかな再会でもある。
あなたが“ほんとうの自分”に戻るための、
祝福された“通夜”みたいなものだ。
⑥ あなたが今、選べることはたったひとつ
人生は、まったく違う周波数で
もう一度やりなおすことができる。
選ぶことは、たったひとつ──
あなたが、あなたに“気づいてあげる”ということ。
そうすれば、
何度でも、世界はやりなおせる。
何度でも、自分という幻想を、再起動できる。
その一歩を、ここから始めよう。
終章:あなたはもう、“変わりはじめている”– 未来は、あなたの内側からやってくる –
変わりたい、と思ってこの本を手に取ったあなた。
どこかでずっと、
この世界のどこにも「わたしの居場所がない」ような気がしていたかもしれない。
がんばっても、届かない。
感謝しても、報われない。
願っても、現実は変わらない。
でも、それは真実ではなかった。
それは、
あなたの“周波数”が、そういう現実を創っていただけだった。
あなたの中にあった、
自己無価値・罪悪感・死の恐怖という三つの毒が、
世界をフィルターのように歪めていただけだった。
でも今、あなたは知っている。
名前を知った毒は、もう、あなたを支配できない。
この本を読み終えたとき、
あなたの周波数は、すでに別の何かに変わっている。
なぜなら、
あなたはもう、「本当の理由」を知ってしまったから。
それは──
変わらなかったのは、わたしのせいじゃなかった。
でも、変わっていくのは、わたしにしかできない。
この矛盾のような真実を抱きしめたとき、
あなたの中に、静かに“空”が現れる。
反応しないけれど、
すべてを見ている。
期待しないけれど、
すべてを受け入れている。
もう、愛される必要もない。
もう、証明する必要もない。
あなたは、ただ在る。
そのままで、世界に、在る。
これこそが、「ゼロの意識」。
何者でもなく、でも確かに、わたしであるという感覚。
変わるということは、
誰かになることじゃない。
何かを達成することでもない。
変わるとは、
“もともと在った自分に、ようやく還ること”。
その旅路のはじまりに、
この本がほんの少しでも、
光を灯せていたのなら、心から嬉しく思う。
あなたの未来は、
あなたの“外側”ではなく、
あなたの“内側”から、やってくる。
だからもう、大丈夫。
あなたは、
もう──
変わりはじめている。
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