知覚とは何か？

ある出来事がいつも同じ感情や思考を引き起こすというのは
その出来事を最初に経験したときに神経の通り道が確立されたからだ。
この神経の通り道が作り出すネットワークが細胞記憶だ。
同じことを経験するたびに、同じ記憶が呼び起こされる。
ここでの問題はほとんどの反応が自動的に引き起こされること。

あなたの脳は、細胞記憶を基準にしてどう反応するか決めている。
（意図という幻想）

ある研究では人間の知覚はほんの１秒で消えるという。
つまり１秒たってから感じていることは、
実際の知覚とは全く関係がなく記憶から引き出したものを感じているということ。

これが「人は物事をありのままに見るのではなく、自分の解釈を見ている」である。

人間とは
自分の意志で何かを決めたと思っていても、
実は潜在意識や無意識にあらかじめ存在するプログラムに従って自動反応しているだけ。

顕在意識の役割は無意識や潜在意識がすでに決めていたことに対して、
あとからもっともらしい理由をつけることだけ。
この現象を「意図という幻想」と呼んでいる。